胃腸を整えるセルフケア

漢方では、春夏秋冬の始まりにあたる土用の18日間は、胃腸を整える時期と言われています。漢方で「土」とは、大地のように何かを生み出し、変化させ、また土に返す性質から食べ物を血肉に変え、余分なものを出す「消化、吸収、排泄」を担う消化器系を表します。今回は、お腹を整えるツボのご紹介です。食べ過ぎ、消化不良や急性の痛みなど。もともと胃腸が弱い方にもおすすめです。美味しく食べて、元気を作りましょう。

手三里(てさんり)と足三里(あしさんり)。

名前の通り手と足にある有名なツボです。お腹が不調な時に押すと分かりやすくツーンと響きます。指で押したり、お灸したりしてケアしていきましょう。

◉手三里 胃腸だけではなく、「内臓疲労のツボ」と言われています。自分の内臓の状態を感じるバロメーターにも。肘を曲げた時に出来るシワに、反対の手の人差し指を置き、指3本分。薬指が当たっているあたり。疲労がある時に押すと張りを感じます。

◉足三里 このツボを押すと、あと三里歩けるという万病予防のツボです。病み上がりの時にも。膝の皿の外側の凹みから指4本分下。足三里は胃の経絡上にあるツボです。足三里のあるスネのラインは胃経が通っているので、その辺りも張りがある場合はほぐしていきましょう。