更年期と自律神経のゆらぎ
自分自身が更年期の不調を体験して、あらためて女性ホルモンや自律神経の働きのありがだみを感じています。
更年期の入ると、女性ホルモンの急激な変動により自律神経の乱れも体感。通常は、交感神経(活動モード)と副交感神経(休息モード)がスムーズに切り替わりバランスを保っていますが、アンバランスになり急に交感神経がオンになり、のぼせや発汗、動悸。その後副交感神経が急にオンされて、眠さやだるさがやってきたり。夜になっても交感神経モードで眠つけずに、寝汗が起こるなど、、、
自律神経には2つの働き
- 交感神経:アクセル。活動・緊張・血圧や心拍を上げる
- 副交感神経:ブレーキ。休息・消化・睡眠・回復を助ける
更年期の不調に関わっている大きな要因の一つは「自律神経のバランス」。交感神経(活動モード)と副交感神経(休息モード)の切り替えがスムーズにいかなくなることで、
- 交感神経が優位のまま
イライラ、不眠、動悸、ほてり、発汗 - 副交感神経が優位のまま
だるさ、冷え、胃腸の不調、気力が出ない - 両方がアンバランスに働く
- 上半身はのぼせて汗が出るのに、手足は冷たい
動悸と胃腸の不調が同時に出る
気分や体調がジェットコースターのように揺れ動く
ほてり・冷え・不眠・胃腸の不調…それぞれ別々の症状のように見えても、背景には同じ仕組みが隠れているようです。自分の体に起こっていることを知るだけでも、安心につながります。そして呼吸・睡眠・食事・軽い運動など、日々の暮らしの中で“自律神経をやさしく整える工夫”が、ゆるやかに不調を和らげてくれます。
そんなときこそ「アロマテラピー」
シンプルなことですが、香りを吸い込むことで、鼻から脳へダイレクトに刺激が届き、自律神経やホルモンの働きに関わる部分に作用します。更年期の自律神経のゆらぎは、無理に「整えよう」とがんばるよりも、香りの力を借りて、自然に気持ちを切り替えることが心地よいです。
私は交感神経優位になりやすいので、焦りを感じたり、ホットフラッシュが起きたり、夜リラックスモードに切り替えたい時に、自分の好きな精油を選んで、深呼吸しています。普段以上に精油の香りが脳や体に染み渡っています。この小さな習慣が、心と体をやさしく支えてくれます。

切り替えサポートにおすすめの精油
大前提として、その時に嗅いで、良い香り〜!と感じる精油が一番のおすすめ精油になります。あくまでおすすめです。
⚫︎緊張ほぐし系 副交感神経を優位に
ラベンダー、ベルガモット、クラリセージ、フランキンセンス
⚫︎シャッキリ系 交感神経を活性化
レモン、ペパーミント、ローズマリー
⚫︎バランスを整える(中間的存在・切り替え補助)
ゼラニウム、ローズウッド、マンダリン
取り入れ方
・ハンカチやティッシュに1滴垂らして深呼吸
・ディフューザーやアロマストーンで部屋に香らせる
・お風呂場の床に2〜3滴垂らして入浴またはシャワー
更年期の不調の出方も人それぞれで、人と比べずに自分の体を受け入れることから始まり、不調を味わったことであらためて自分の生活や大げさですが生き方を見直すキッカケにもなっています。