女性の骨盤

下の写真は、骨盤を後ろから見ています。骨盤は1つの骨ではなく、いくつかの骨が組み合わさり形成され、動作に合わせて骨盤も動きます。


骨盤の開閉

正面から見た骨盤。女性の骨盤内には、子宮や卵巣の生殖器があり、妊娠時は胎児の居場所になります。月経や出産に備えて、男性よりも開いたり閉じたりの開閉運動が大きいのが特徴です。この開閉運動と女性の健康は密接に関係します。

全身へのつながり

そしてこの開閉運動は、骨盤だけではなく、連動して体全体へと伝わります。体全体が緩んだり、閉まったり。月経中や妊娠中は、骨盤は開いている状態のため、脳や顔面を覆う頭蓋骨も緩み、いつもよりなんとなく顔がのっぺり、あくびが出て頭も働かないような感じを体感している方も多いかもしれません。

開閉のリズムと心身への影響

月経はひと月のリズム、妊娠中は十月十日かけて開いて、出産後またゆっくりと閉じていくリズム。それだけではなく、睡眠中は緩み、起床時は閉まり、呼吸を吐いた時は開き、吸うと閉じのように、一日の中でも小さな開閉運動を行なっています。慢性的な運動不足や冷え、過度な緊張、加齢などが原因で、本来の骨盤の動き、リズムが失われると、生理痛や生理不順、更年期障害など生殖器系のトラブルの悪化をはじめ、腰痛、頭痛、眠れない、起きれない、太りやすい体質、干からび体質、緊張が抜けない、鬱鬱、落ち込み、イライラ、ハイテンション、、、など様々な不調の一因になるとこも。本来の動きが発揮されたしなやかな骨盤を保つことは、女性にとって想像以上のメリットが多くあります。