施術の組み立て方とからだのサイン

「セラピストのケーススタディ」施術の組み立て方&からだのサイン編の講座では、具体的に眼精疲労、頭の緊張・不眠、自律神経系、消化器系、生殖器系、呼吸器系のケアについてお伝えしています。

消化器系などと表記すると、治療目的と受け取られてしまうかもしれませんが、講座でお伝えしているのは、健康の増進やリラクゼーションのケアになります。例えば食べ過ぎで胃がもたれている、もともと胃腸が弱いなどの不調がある際に、からだにはどんなサインが現れるのか。消化器系の状態は、腹部だけじゃなく、背部や下肢にも反射している場合があります。

「相手の状態を受け取るために野口整体や漢方(経絡や経穴)の考え、また自らの臨床の中で感じたからだのサインとケアのポイントをご紹介します。ただしからだには、マニュアルがありません。決めつけない。なんとなく受け取ること。全体を感じることを大切にしています。」 セラピストのケーススタディ テキストより

サインの感じられる場所を触れてみると、緊張や冷え、滞り、力がなかったり。必要に応じてケア(撫でさする、流す、可動性を広げる、温めるなど)すると、受け手(施術を受ける人)にとっては他の場所よりも心地よさがあったり、ふと身体全体の力みが抜けたり、からだ自らがどんどん変化していくように感じられます。ここを触れてみたら、どんな感じかな?一方的にセラピストが施術を行うのではなく、からだのサインを受け取り、反応を見守りながら対話するように施術を組み立てていく。そんな施術をイメージしてお伝えしています。